Our Story…
なぜ、私たちはこの事業を始めたのか
20年間、医療の現場で見続けてけ来た「矛盾」がありました。
私はMRとして20年にわたり、全国の開業医のもとを訪ね歩いてきました。
その中で、何度も同じ光景を目にしました。
院長先生が、診察室を出た瞬間に山積みの書類に向かう。
スタッフとのコミュニケーションに悩みながら、夜中まで一人でパソコンに向かう。
補助金の申請書類、診療報酬の改定対応、採用活動、ITツールの選定……。
本来、患者さんのことだけを考えるべき医師が、経営・労務・雑務のすべてを一人で背負っている。
全国に約10万件のクリニックがあり、開業医の4人に1人が過労死ラインを超えているというデータがあります。週に60時間以上働き、休日が1日以下という先生が約3割いらっしゃるという現実もあります。
そして、その先生お一人が、平均2,000人の患者さんを抱えている。
診療に集中できない環境の中で、その2,000人の命と健康を守り続けることが、いかに困難か。これは医療の質にも関わる社会問題だと、私たちは強く感じています。
「アドバイスは要らない。一緒に動いてくれる人が欲しい。」
MRとして現場を回っていた頃、私は多くのコンサルティング会社が月に1度訪問し、高額な請求をして帰っていく光景を見てきました。先生方は「また来たか」という表情で対応される。アドバイスはもらえる。でも何も変わらない。
あるとき、一人の院長先生に言われました。
「コンサルに来るな、とは言わない。でも、アドバイスは要らない。一緒に動いてくれる人が欲しいんだ」と。
その言葉が、すべての原点です。
私たちが目指すのは、「伴走者」です。
世の中には、医療コンサル会社も、事務代行サービスも、それぞれたくさん存在します。
しかし医療コンサルは「助言」に留まり、事務代行は「指示されたことをやる」にとどまります。
私たちは、どちらでもありません。
私たちのコンサルティング型非常勤事務長「ジムコン」は、自ら現場に入り、課題を探し出し、先生・スタッフの皆さんとともに、その解決を「実行」します。
提案書を置いて帰るのではなく、袖をまくって汗を流す。それが私たちの仕事のスタイルです。
経営の分析、スタッフの採用・育成・定着、院内DX化、補助金申請、診療報酬への対応、設備トラブルの対処……。内容は多岐にわたります。しかし共通しているのは、「先生の代わりに、先生が困っていることを、一緒に解決する」ということです。
この事業はSDGsの課題解決でもあると、私たちは考えています。
「すべての人に健康と福祉を(SDGs目標3)」を実現するためには、医師が心身ともに健康で、患者さんに向き合える環境が不可欠です。
医師が疲弊し、診療に集中できなければ、見落とされる病気が増え、地域の医療の質が低下します。これは患者さんだけの問題ではなく、地域社会全体の問題です。
私たちは、クリニックの運営を支えることで、地域医療を守る。そして、先生が「働き続けられる環境」を作ることで、2,000人の患者さんの健康を守ることにつながると信じています。
今、私たちは東京から兵庫県にかけて約100のクリニックをサポートさせていただいています。
しかし全国10万件のクリニックのうち、私たちがサポートできているのは、まだ0.1%にも届きません。困っているクリニックは、100あれば100すべてが何らかの課題を抱えています。
2026年の診療報酬改定を含む、厳しさを増す医療環境の変化の中で、私たちは少しでも多くの先生の力になりたい。
忙しい先生の隣に立ち、共に考え、共に動く。
その思いだけで、私たちはこの事業を続けています。
株式会社PyXis / NCメディカルコンサルティング 代表取締役 黒谷大介